経営・人事・法務大西マネジメント事務所
  HOME  >  新着情報  >  心に響くこの一冊  >  異人たちとの夏   

心に響くこの一冊

『異人たちとの夏』


山田太一 新潮文庫

 47歳のシナリオライターは妻と離婚するが、友だち絡みで嫌な思いを引きずり、一種の鬱状態に。そんな時、12歳で死に別れた当時の父母とめぐりあう。読む者をして、「保護されているという快感」と甘美なノスタルジーに浸らせてくれる。ホラー話にしないで、言語表現上いかにしてリアリティーを維持させることができるか。文学の可能性への大胆な試み。


前へ

『われよりほかに 谷崎潤一郎最後の十二年(上)(下)』

次へ

『カイエ・ソバージュT〜X』